4.3.1. 稼動率:Quantitative System Performance

4.3. モデルの出力」の続きです。

4.3.1. 稼動率


 センターの稼動率はデバイスがビジーである時間の割合として、あるいは等価なことであるが、そこで処理中である客の平均個数として解釈出来る。(後者の解釈はディレイ・センターについて理にかなった唯一の解釈である。)



4.3.2. 滞在時間


 D_kがセンターkでの総処理要求時間であるように(1訪問あたりの処理要求時間であるS_kと対照的に)、R_kはセンターkでの客の総滞在時間である(単一訪問でそこで過ごした時間とは反対に)。もし、モデルがV_kS_kによってパラメータ化されているならば、センターkでの1訪問あたり費やす時間はR_k/V_kで計算出来る。
 システム応答時間R、は、応答時間についての我々の直感的な理解、例えば、会話型システム上での要求の投入と応答の受信の間の間隔、と一致する。明らかに、システム応答時間はさまざまなセンターでの滞在時間の合計、R=\Bigsum_{k=1}^KR_kである。



4.3.3. スループット


 あるモデルがD_kでパラメータ化されているならば、システム・スループットX、を得ることが出来るが、デバイススループットX_kを計算するのに充分な情報を得ていない。(これは、あまり詳細でないパラメータ化から来た、簡便さの小さな代償である。) もしモデルがV_kS_kについてパラメータ化されているならば、デバイススループットは強制フローの法則を用いて、X_k=V_kXで計算することが出来る。