4.4.2. 出力:Quantitative System Performance

4.4.2. 出力


 全ての性能尺度はクラス毎に(例えば、U_{c,k}X_C)、また同様に全体で(例えばU_kX)得ることが出来る。稼動率と待ち行列長、スループットについて、全体性能尺度はクラス毎の性能尺度の合計に等しい(例えば、U_k=\Bigsum_{c=1}^CU_{c,k})。しかし、滞在時間とシステム応答時間について、クラス毎の尺度は、以下のように相対スループットで重み付けされなければならない。

  • R=\Bigsum_{c=1}^C\frac{R_cX_c}{X}
  • R_k=\Bigsum_{c=1}^C\frac{R_{c,k}X_c}{X}

これは直感的に納得出来、リトルの法則を用いて正式に示すことが出来る(演習2参照)。
 表4.4は複数クラス・モデルの出力をまとめたものである。以下の注意書きは、単一クラス・モデルの文脈でしたコメントと同様に、表を研究する際に気にとめておかなければならない。

  • 基本的な出力は分布情報(例えば、応答時間の90%MAX)であるよりもむしろ平均値(例えば、平均応答時間)である。よって省略されている場合でも「平均」という言葉を理解しなければならない。
  • X_kX_{c,k}は、モデルがD_{c,k}ではなくてV_{c,k}S_{c,k}についてパラメータ化された場合にのみ意味がある。
  • 特定の負荷強度の値に対応する出力の値を指定するために、カッコに入った負荷強度を持つ出力の記号を用いる。
  • システム尺度
  • センター尺度
    • 全体
    • クラス毎
      • U_{c,k}。クラスcのセンターkの稼動率
      • R_{c,k}。クラスcのセンターkでの平均滞在時間
      • X_{c,k}。クラスcのセンターkスループット
      • Q_{c,k}。クラスcのセンターkでの平均待ち行列
  • 表4.4 複数クラス・モデル出力


4.5. 検討」に続きます。