ドビュッシーのここが好き

私はいつも会社まで自転車で、田んぼ道を走ってかよっているのですが、先週、雨の次の日の朝、まだ濡れている道路を走っていた時のことです。ちょうどさわやかな気温で、空も明るく、水滴がそこここに明滅しているのを感じていると、突然、ドビュッシーの「水の反映」の、下の動画で言うと「3:07から3:15まで」のフレーズが聞こえてくるのでした。聞こえたのはそのフレーズだけで、そこから先の曲には続かず、それはいわば俳句のような簡素さを示してから、私から去っていきました。そしてそのフレーズを反芻していると幸せな感じがするのでした。