証明:大枠
「MitraとMitrani 1990年のかんばん方式に関する研究(2)」で保留にした証明をここで考えてみます。
- ・・・・・(5)
- ・・・・・(6)
- ・・・・・(7)
- ・・・・・(5')
- ・・・・・(6')
- ・・・・・(9)
証明したいのは、
(定理1)
- (5)(6)(7)(5')(6')(9)が成り立てば、任意の自然数とについて
- 、・・・・・(10)
- が成り立つ。
ということです。
(定理1)を証明するために、以下の補題1を考えます。
(補題1)
そして
A)の時に補題1が成り立つ。
B)の時に補題1が成り立つと仮定するとの時にも補題1が成り立つ。
このA)、B)を証明出来れば数学的帰納法により定理1が証明されます。
A)は
(補題2)
- (5)(6)(7)(5')(6')(9)が成り立てば、任意の自然数について
- 、・・・・・(a-1)
- が成り立つ。
ことを証明することと同等です。そこで補題2を証明するために、以下の補題3を考えます。
(補題3)
- であるようなを定めた時、
- である全てのについて
- 、
- が成り立つ。
そして
C)の時に補題3が成り立つ。
D)の時に補題3が成り立つと仮定するとの時にも補題3が成り立つ。
このC)、D)を証明出来れば数学的帰納法により補題2が証明され、その結果A)が証明されます。
- (5)(6)(7)(5')(6')(9)が成り立っているとする。さらに、の時に補題1が成り立っているとする。さらに
- であるようなを定めた時、
- である全てのについて
- 、
- が成り立つ。
そして
E)の時に補題4が成り立つ。
F)の時に補題4が成り立つと仮定するとの時にも補題4が成り立つ。
このE)、F)を証明出来れば数学的帰納法によりB)が証明されます。