10.7.2.待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアへの組込み:Quantitative System Performance

10.7.1.測定データからのパラメータ値の推定」の続きです。(目次はこちら

10.7.2.待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアへの組込み


 先の議論は、待ち行列ネットワーク解析ソフトウェア・パッケージが複雑なI/Oサブシステムをモデル化するために提供するようなサポートに関する多くの洞察を適用している。
 そのパッケージは、I/Oサブシステムのパス構造を指定するために便利なシンタックスを提供するだろう。入力として、解析者はこのパス構造プラス、個々のディスクでの実効サービス要求時間と訪問回数、それに個々のチャネルでの実効サービス要求時間と訪問回数を提供する。パッケージは平均レイテンシー時間や平均回転時間のような数量を提供するためにさまざまなデバイス・タイプに関する内部情報を利用する。
 解析者はモデルの仕様が完全に指定された時を示すだろう。この時点で、パッケージはモデルを評価し、詳細パラメータの値を推測しそれらの内部に保存する。
 この時点で、修正解析を始めることが可能になる。パッケージは多くの仕方でこの処理をサポート出来る。例えば、パス構造は、それを指定した時と同じシンタックスを用いて修正可能であり、パッケージは詳細なパラメータ値を調整する。
 第16章は待ち行列ネットワーク・モデル化のソフトウェア・サポートについてのより広範囲な検討を含んでいる。


10.8.まとめ」に続きます。