13.4.2.メモリ・アロケーション:Quantitative System Performance

13.4.1.ファイル配置」の続きです。( 目次はこちら

13.4.2.メモリ・アロケーション


 メモリのアロケーションは性能に重大な影響を持つ。OSは通常、それ自身の使用のためにかなりの量のメモリを要求し、常駐のコードとデータ構造や、一時的なルーチンやI/Oバッファに充てられる。残りのメモリがユーザ・プログラムに割当てられる。第9章に記したように、有限の容量を持つドメインを定義し作業負荷要素をこれらのドメインに割当てるのが普通である。この方法はスラッシングが起こらないようにメモリを巡る競合を調節する。
 メモリの割当てを変更することの主要効果はモデルないのドメイン容量(バッ・クラスの場合、マルチプログラミング・レベル)を変更することで表現出来る。発生する問題はメモルの追加をモデル化する際に発生する問題と似ていて、それらは以前のセクションで検討された。特に仮想メモリ・システムでは、特定の量のメモリで収容出来るジョブの数を決定するのは困難であり得る。限られたベンチマーキングが、個々のアクティブな客に使用可能な主メモリの量にページングのレートがどのように依存するかを決定する際の助けになる。