13.5.変更の副次効果:Quantitative System Performance

13.4.4.OSのアップグレード」の続きです。( 目次はこちら

13.5. 変更の副次効果


 ここまでの各セクションではシステム変更の主要効果の表現に集中してきた。このセクションでは、我々が検討してきた多くの修正に共通な若干の副次効果の表現について考察する。
 ある程度まではこれらの問題はすでにこの本のパートIIIで扱われてきた。第9章で我々は、さまざまなシステム修正に付随するスワッピング活動の変化を見積るための1つの方法を示した。我々はまた、ページング活動の変動がどのようにモデルに組み込むことが出来るかを示した。第10章で我々は、複雑なI/Oサブシステムでのパス競合を他のシステム特性の関数として見積るためのアルゴリズムを開発した。第11章で我々は、他の全ての活動に付随するCPUオーバヘッドの表現に言及した。
 このセクションで我々は、システム内に存在するCPUのレベルとI/Oオーバヘッドを予測するための技法についてより一般的な言葉で述べる。我々の方法は前の諸章で提案した方法であり、2,3の測定期間の結果から外挿するためのものである。