13.5.2.I/Oサービス時間の変更:Quantitative System Performance

13.5.1.可変オーバヘッドの変更」の続きです。( 目次はこちら

13.5.2.I/Oサービス時間の変更


 多くの修正は、実効ディスク・サービス時間のシーク、転送、競合の要素の変化という副次効果を持つ。競合要素は第10章で考察された。ここでは他のものについて検討する。
 ファイルをあるディスクから別のディスクに再配置することは個々のディスクでシーク・パターンの変化を引き起こす可能性がある。通常は、ファイルが移動した先のディスクでは平均シーク時間が増加し、その他では減少する。もし、全てのファイルが同じブロック・サイズを持っているのではないならば、両方のディスクでの平均転送時間もまた変更されるだろう。
 似たような考察が、あるファイルのブロック・サイズを増加させるとかあるクラスの負荷強度を増加させるといったシステム修正の際に発生する(これは、そのクラスが若干のファイルを特に集中してアクセスするならば、シーク・パターンを変え、平均転送時間を変える可能性がある。)


13.6.ケーススタディ」に続きます。