不定個の同一分布独立確率変数の和の分散
「不定個の同一分布独立確率変数の和の平均」での考え方を応用して、今度は分散を計算してみます。
同じ分布を持つ独立な確率変数が個あり、それらを(ただし)で表すことにします。また、自身も確率変数であるとします。これらの確率変数の和を考え、それをで表します。つまり
- ・・・・(1)
です。
分散は、
- ・・・・(2)
ここで「[不定個の同一分布独立確率変数の和の平均]」の式(6)(ここでは式(3)に番号を振り直します)
- ・・・・(3)
を応用すれば
- ・・・・(4)
ここでまずの時のを計算します。つまりを計算します。
よって
- ・・・・(5)
式(5)を式(4)に代入して
よって
- ・・・・(6)
一方、式(2)の右辺の2番目の項は「不定個の同一分布独立確率変数の和の平均」の式(7)
- ・・・・(7)
を用いればよいので、式(2)に式(6)と式(7)を代入すると
よって
- ・・・・(8)
となります。