D/M/sの待ち確率と、任意の時点で装置が全部ふさがっている確率の関係
D/M/s待ち行列はPASTAが成立しませんので、待ち確率、すなわち、ジョブが到着する時に装置がs台全部ふさがっている確率と、任意の時点で装置がs台全部ふさがっている確率は等しくありません。待ち確率のほうはという記号で表してきました。任意の時点で装置がs台全部ふさがっている確率のほうはという記号で表すことにします。「D/M/s待ち行列の定常状態分布に向けて」で用いた、を用いれば、定義から
- ・・・・(1)
- ・・・・(2)
となります。
「D/M/s待ち行列の定常状態分布に向けて」の式(11)(ここでは番号を振り直して式(3)とします)
- ただし・・・・(3)
を式(2)に代入すると
よって
- ・・・・(4)
となります。
そこで、もし
- ・・・・(17)
をいうことが出来れば、
- ・・・・(3)
をいうことが出来そうです。
と書きました。式(4)においては、
- ・・・・(5)
なので、式(4)から
- ・・・・(6)
が言えます。もし、ここで
- ・・・・(7)
を言うことが出来れば、「D/M/s待ち行列の平均待ち時間を求めて(2)」の式(17)を言うことが出来るのですが、式(7)をどう導けばよいのか私にはまだ分かりません。