M/G/s待ち行列の定常状態分布の近似(1)
「M/D/s待ち行列の定常状態分布の近似(2)」での結論は、M/D/sの定常状態確率の近似式は
- [tex:k
- ・・・・(1)
- ただし、・・・・(2)
- の時
- ・・・・(3)
- ただし
- ・・・・(4)
- ・・・・(5)
でした。ところでM/M/sの定常状態確率は「M/M/mにおける待ち時間の式の導出(2)」の式(10)(12)から(ここでは番号を振り直して式(6)(7)とします)
- [tex:k
- ・・・・(6)
- の時
- ・・・・(7)
- ただしは式(2)で与えられる
でした。式(6)は式(1)と同じ形です。さらに式(7)を変形すると、式(7)と(2)から
つまり
- ・・・・(8)
となり、式(3)でをに置き換えた形になっています。ここからM/G/s待ち行列において定常状態確率が
- [tex:k
- ・・・・(1)
- ただし、・・・・(2)
- の時
- ・・・・(3)
- ただし
- ・・・・(5)
で近似出来ると推測されます。この推測を仮定すると、この近似式を完成させるためにはの値を求める必要があります。そのために平均待ち行列長を式(3)から求めてみます。の定義から
ここで「補足」の式(2)を用いれば
よって
- ・・・・(9)