第7章終了

Manufacturing Systems Modeling and Analysis

の第7章「Models of Various Forms of Batching(さまざまな形式のバッチ構成のモデル)」を終了した。第7章も演習問題は飛ばすことにした。バッチサーバの後の単一処理ワークステーションの解析方法や、可変バッチサイズのジョブを受け取る単一処理ワークステーションの解析方法が参考になった。しかし残念なことに式の導出方法が書かれていない。これらは

  • Curry, G.L./ and Deuermeyer B.I., (2002). Renewal approximations of the departure process of batch systems. IIE Transactions, 34;95-104.

で導出されたということである。

搬送バッチ(セクション7.1)とセットアップ・バッチ(セクション7.2)のサイクルタイムのモデルはHoppとSpearman 「(1996) Factory Physics: Foundations of Manufacturing Management, Irwin, Chicago.」での開発に従った。M/G/1システムにおけるランダム・バッチの到着と単一処理モデルはCooper 「(1990) Introduction to Queueing Theory, Third Edition. The MacMillan Company, New York」で開発され、ここで開発されたG/G/1の場合への一般化はポアソン到着の結果と一致した。さまざまなバッチ処理からの出発SCV(二乗変動係数)の再生過程近似はCurryとDeuermeyer 「(2002). Renewal approximations of the departure processes of batch systems. IIE Transactions, 34:95-104.」で開発された。開発方法はBuzacottとShanthikumar 「(1993), Stochastic Models of Manufacturing Systems. Prentice-Hall, Englewood Cliffs, New Jersey.」でのG/G/1出発過程分析の拡張である。より一般的なバッチ構成ルールは「(1985). An M/M/1 Queue with a General Bulk Service Rule. Naval Research Logistics Quarterly,32:595-603.」に含まれ、そこでは固定バッチ・サイズを用いる代わりに、最小サイズと最大サイズが設定され、最小サイズが使用可能な時はいつも処理が始まるが、もし、処理の終了時にアイテムの最大数より多い数が待っているならば、最大数だけがプロセッサに許されるようになる。


第8章は「WIP Limiting Control Strategies(WIP制限制御戦略)」。主にCONWIPとクローズド待ち行列ネットワークの話だろうと予想している。