GI/G/s待ち行列の平均待ち時間の近似式(5)
分布の種類と稼働率が同じであれば、の値は同じであるので、「GI/G/s待ち行列の平均待ち時間の近似式(4)」の式(27)
- ・・・・(27)
でと置くと
- ・・・・(33)
式(27)の両辺を式(33)の両辺で割ると、式(27)と(33)での値やの値が同じであることに注意すれば、
よって
- ・・・・(34)
ところで時間平均で全ての装置がふさがっている確率は
- ・・・・(35)
で計算出来ますが、式(22)
- ただし・・・・(22)
を代入すれば
よって
- ・・・・(36)
これを変形して
- ・・・・(37)
これを式(34)に代入すれば
よって
ここでであることに注意すれば
- ・・・・(38)
これが「GI/G/s待ち行列の平均待ち時間の近似式(4)」の始めに予告した「との関係」です。
これをに適用すれば、
- ・・・・(39)
となります。次にを近似的に求めます。またしてもPageの近似式
- ・・・・(2)
を用います。この式をに適用すると
よって
- ・・・・(40)
ここで「D/M/1における待ち時間の近似式」の式(6)(ここでは番号を振り直して式(41)とします)
- ・・・・(41)
を用いれば式(40)は
よって
- ・・・・(42)
これを式(39)に代入して
- ・・・・(37)
よってを求めることが出来れば近似的にを求めることが出来ます。