GI/G/s待ち行列の平均待ち時間の近似式(13)
私が求めた近似式
- ・・・・(4)
と、Factory Physicsが提示する式
- ・・・・(8)
との比較をしておきます。これらの式をD/M/sに適用した場合、両者の式は
- ・・・・(9)
と
- ・・・・(10)
になります。両者のをの時に比較すると以下のグラフになります。以下のグラフで「近似1」が式(10)による近似値を、「近似2」が式(9)による近似値を表しています。
ここからの値が大きくなると、私が求めた近似式はFactory Physicsが提示する近似式に極めて近づくことが分かります。この理由を考えてみましょう。が大きくなると、の値が目立ってくるのはが1に近い値の時だけになります。が大きくなればなるほどこの傾向は強くなります。そうすると、が小さいときは式(4)も(8)もともにゼロに近い値となり近づきます。さらに、式(4)のなかの
がで
になるため、の値が1に近い場合も式(4)の値は式(1)の値に近づきます。よって、の値に関わらず、両者のは近づくことになります。