今年の5月に買った「理工学系からの脳科学入門」(買った経緯は「ウィーナー狂いの血がさわぐ」に書きました)
- 作者: 合原一幸,神崎亮平
- 出版社/メーカー: 東京大学出版会
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 単行本
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- 1907年 Leaky積分発火モデル。
- 1943年 マッカロック−ピッツのニューロンモデル
- 発火の条件をとらえている。差分モデル。
- 1948年 Hodgkinによる、ニューロンのクラス1とクラス2の分類
- これはモデルではなくて発見だが、ここに示す。
- 1952年 ホジキン−ハクスレイ方程式
- 微分方程式。ヤリイカの巨大軸索を用いた実験データに立脚している。HodgkinとHuxleyはこの研究で1963年のノーベル生理学・医学賞を受賞したとのこと。
- 1961年 カイアニエロの神経方程式
- 1962年 フィッツフュー−南雲方程式
- 上記のホジキン−ハクスレイ方程式を単純化させて、理論解析に適した形にしたもの。
- 1972年 南雲−佐藤モデル
- カイアニエロの神経方程式の特殊ケース。解析しやすいようにこのケースを考えたのだろう。ここで「悪魔の階段」というのが登場するが、カオスに関係しているらしい。
- 1978年 甘利−ホップフィールドモデル
- 他のモデルとは毛色が違い、時間平均したパルス密度に着目。
- 1989年 2次元ヒンドマーシュ−ローズ方程式
- フィッツフュー−南雲方程式の拡張
- 1990年 (合原一幸の)カオスニューロンモデル
- この章の著者によるモデル。南雲−佐藤モデルの拡張。ここにもカオスが登場する。カオスの生理学的意味は何なんだろう?
- 年代不明 マッカロック−ピッツモデルの確率モデル版
「第2章 ニューロンの発火ダイナミクス(鈴木秀幸著)」は、上記の「2次元ヒンドマーシュ−ローズ方程式」による発火のメカニズムの解明である。