時間平均で装置が全てふさがっている確率
「定常状態分布」の続きです。任意のジョブ到着間隔分布と、任意の処理時間分布を持つ待ち行列について、時間平均で装置が全てふさがっている確率の近似値は「定常状態分布」の式(5)
- の場合
- ・・・・(5)
を用いて計算出来ます。ただしは、この待ち行列のシステムにジョブが個存在する確率を表します。また、
は装置台数、は装置利用率です。また
- ・・・・(6)
- ・・・・(7)
です。の定義から
- ・・・・(19)
この式に式(5)を代入して
よって
- ・・・・(20)
ここで式(6)を用いれば
- ・・・・(21)
この近似式はジョブ到着間隔分布が指数分布の場合、極めてよい近似になります。さらに処理時間分布も指数分布の場合、厳密な等式になります。式(21)は計算が少し大変なので、もう少し精度が落ちるが計算が簡単な式を用意しました。それは
- ・・・・(22)
というものです。