M/D/1待ち行列の待ち時間分布(2)
「M/D/1待ち行列の待ち時間分布(1)」の最後に求めた累積確率分布の式(8)
- ・・・・(8)
- ただし
- ・・・・(4)
は、天井関数が存在するために扱いづらくなっています。これはよく見ると折れ線になっています。の時のを以下のグラフに示します。
(ただし)のところが折れ線の角になっています。さて、この式は元々近似式ですから、多少ずれていても、もう少し扱いやすい式があったほうが便利です。それを求めるために式(8)で(ただし)の場合を考えてみます。すると式(8)は、
よって
- ・・・・(9)
と書くことが出来ます。そこで式(9)をではないようなについても成り立つ、とみなしてしまいましょう。式(9)も近似式ですが、式(8)よりは扱い易い式になっています。以下のグラフにの時のを式(8)で計算したものと式(9)で計算したものを比較して示します。
よく近似出来ていることが分かると思います。