ニーベルンゲン伝説のあたり

一昨日のエントリ「クリスマスツリー」でワーグナー神々の黄昏のことを書いた慣性が働き、ちょっとニーベルンゲン伝説界隈を頭がさ迷っています。これについては私の知っているのは4つの物語群があります。

  • 3)
    • アイスラントに伝わっていたゲルマンの古伝説「エッダ」と「ヴェルズンガサガ」
      • 「ヴェルズンガサガ」は「エッダ」のかなりの部分を引用しているのでこの2つを一体として考えています。
  • 4)
    • 史実。あるいは史実と言われているもの。
      • 物語群とは言えませんが・・・。
      • それに史実はバラバラで物語を構成していません。


そう言えば「ニーベルンクの指輪」にはエッツェル(=アッチラ)が登場しないなあ、とか、グートルーネ(=クリエムヒルト)は復讐しないなあ、とか、「ニーベルンクの指輪」ではジークフリートが殺されるのは悪役ハーゲンが(世界を支配出来るという魔力を持つ)指輪をジークフリートから奪うためだが、あれ、史実ではジークフリート(=シギベルト)は何で殺されたんだろうとか(「世界悪女物語」で書いていました)とか、「ニーベルンゲンの歌」や「ヴェルズンガサガ」ではハーゲン(=ハゲネ、ヘグニ)は悪役ではないんだよね、とか・・・・。もともと北欧の神々の物語とニーベルゲン伝説とは関係がない(ヴェルズンガサガでは物語の発端のところで少し関係がある)のにワーグナーの「ニーベルンクの指輪」では緊密な1つの世界を構成していて、改めてワーグナーの構想力に脱帽したり・・・・。
とりとめのない話題になってしまいました。