春を待ち望む
昨晩はクリスマスイヴでしたが、寒がりの私は昨日、この長い冬ののちにやってくる春を待ち望む気持ちになっていました。冬至を過ぎた今、少なくとも日差しはこれから長くなるはずだ、ということを呪文のように繰り返し思いながら・・・・。
昨晩わたしのところに来たのはサンタさんではなく、デーメーテールとコレーでした。
娘たちは、あたかも鹿や牛が、春の時節に若草の香りを胸いっぱいに吸いこんで野原を飛び跳ねるように、美しい衣をたくしあげ、草原の中につづく通りを走っていった。サフランの花に似た髪が肩の周りで飛び跳ねた。
四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6)
- 作者: 逸身喜一郎,片山英男
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/11/18
- メディア: 文庫
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