「Pageの近似式の再検討(3)」のE2/M/1と同様のことをのH2/M/1、のH2/M/1に適用してみると
と
を得ることが出来ます。なお表中のH2(2)/M/1はのH2/M/1を、H2(3)/M/1はのH2/M/1を表しています。これらの表からのH2/M/1、のH2/M/1の場合は精度が悪化することが分かります。以上の結果をグラフに示してみます。まずE2/M/1の場合です。
次にのH2/M/1の場合です。
最後にのH2/M/1の場合です。
ここからPageの近似式はの場合には非常によい近似になるが、の場合にはあまり精度がよくないことが分かります。
しかし私はGI/G/s待ち行列の平均待ち時間の近似式を導く時にPageの近似式をもとにして導出したのでした。そのPageの近似式がの時には精度が悪いとなると私はどうすればよいでしょうか?