ふと、思い出した。

ふと、思い出した。釈尊が自分の死期を予期しだしたある時に、象のように振り返り、町を眺められたという話を。

そこで尊師は朝早く、内衣を着け、衣と鉢をたずさえて、ヴェーサーリー市に托鉢のために入って行った。ヴェーサーリー市において托鉢をして、托鉢から帰って来て、食事を終えて、象が眺めるように(身をひるがえして)ヴェーサーリー市を眺めて若き人アーナンダに言った。
「アーナンダよ。これはわたしがヴェーサーリーを見る最後の眺めとなるであろう。さあ、アーナンダよ。バンダ村へ行こう」と。



岩波文庫ブッダ最後の旅」 中村 元訳 より

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)

ブッダ最後の旅―大パリニッバーナ経 (岩波文庫)


あらためて自分のブログを検索してみると、同じことはとっくの昔に自分で書いていました。
ブッダ最後の旅