ふと、思い出した。
ふと、思い出した。釈尊が自分の死期を予期しだしたある時に、象のように振り返り、町を眺められたという話を。
そこで尊師は朝早く、内衣を着け、衣と鉢をたずさえて、ヴェーサーリー市に托鉢のために入って行った。ヴェーサーリー市において托鉢をして、托鉢から帰って来て、食事を終えて、象が眺めるように(身をひるがえして)ヴェーサーリー市を眺めて若き人アーナンダに言った。
「アーナンダよ。これはわたしがヴェーサーリーを見る最後の眺めとなるであろう。さあ、アーナンダよ。バンダ村へ行こう」と。
- 作者: 中村元
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1980/06/16
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
あらためて自分のブログを検索してみると、同じことはとっくの昔に自分で書いていました。
ブッダ最後の旅