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しかし、の時、LB率近似は[(2.10)に基づく他の全てについても同様に]が大きくてが小さい時に待ち確率をかなり過小評価してしまう。よって、この領域で向上を得るために(2.11)での正規近似を用いて(3.4)を修正する。このために、(2.11)の正規近似を用いる。についての正規近似はで、ただしは累積標準正規分布関数であり、
- ・・・・(3.5)
- ・・・・(3.6)
ではサービス時間の累積分布関数である。平均1の指数サービス時間の場合我々はと見なす。モデルについては(3.5)は(2.11)に帰着する。モデルについてのこの正規近似を示す(表15と16)。が大きく、かつが小さいのでない限り、やはりこれは貧弱な近似である。しかし、モデルにおいてが大きくかつが小さい時、明らかに役立つ(表15)
モデルで私が用いた特殊な近似はサーバの数と(3.5)における正規変数に依存する。具体的には、私の近似は以下である。
- ・・・・(3.7)
ただし式の番号(3.4)、(3.5)は(3.7)の中で実際の値の代わりに使用されている。近似式(3.7)は表14と15においてモデルの新近似である。公式(3.7)は通常(3.4)のLB率近似に帰着する。しかし若干の領域で私は(3.5)の正規近似をも適用する。この考えは3つの条件、(1)サーバ数が大きい、(2)到着変動パラメータが小さい、(3)式(3.5)の正規変数が比較的大きい、が一緒に成り立つ場合に正規近似を用いるというものである。についての公式(2.24)と同じように、式(3.7)はパラメータ、、の連続関数である。
表15
モデルにおける待ち確率の近似とKuihn (1976)による正確な値の比較