M/G/1のp(k)の確率母関数(1)
「M/G/1の定常状態分布」の式(8)(13)(19)(ここでは数字を振りなおして式(1)(2)(3)とします)
- ・・・・(1)
- ・・・・(1)
- ・・・・(3)
を眺めて一般化すれば
- ・・・・(4)
となります。ここでの確率母関数を
- ・・・・(5)
で定義します。確率母関数を計算するとどんなメリットがあるかについては別のエントリで述べたいと思います。式(5)に式(4)を代入すると
- ・・・・(6)
まず、式(6)の右辺の第1項の中の
- ・・・・(7)
を計算します。は「M/G/1の定常状態分布」の式(5)(ここでは数字を振りなおして式(8)とします)
- ・・・・(8)
で計算されるのでした。式(8)を式(7)に代入すると
よって
- ・・・・(9)
ここでのラプラス変換をで表すことにするとラプラス変換の定義から
- ・・・・(10)
式(10)と(9)を見比べれば
- ・・・・(11)
となります。次に式(6)の右辺の第2項
- ・・・・(12)
を計算します。ところで
は
と書き直すことが出来ます。よって
ここで式(11)と式(5)を用いれば
- ・・・・(13)
式(11)(13)を式(6)に代入すれば
これを変形して
- ・・・・(14)
ところで「M/G/1の定常状態分布」の式(1)(ここでは数字を振りなおして式(15)とします)
- ・・・・(15)
ですので、これを式(14)に代入して
- ・・・・(16)
本エントリーを作成するに際して、滝根哲哉教授の「確率離散事象論講義資料」
http://www-optima.amp.i.kyoto-u.ac.jp/~takine/tmp/shiryou.pdf
を参考に致しました。感謝致します。