こんぴら(金比羅)さんに呼ばれた。携帯で呼び出されたのだ。



「おはようございます。」


「おはよう。」
「おはよう。まだ、やっていないよ。」
「えっ、何が?」





ああ、これのことか・・・・。乱歩先生、このあたり(鳥羽)に住んでたんだな。




鳥羽と言えば、真珠翁(真珠王だっけ)御木本幸吉。「世界中の女性の首を真珠でしめてご覧に入れます」と明治天皇に言ったのは1905年。まだ、世界における日本の存在感がやっと出たところ。




えらい、長生きやなあ。







こんぴらさんは山の上にあります。



まわりに誰もいないので、矢野顕子風に狂ったように歌う。
「こんぴら船々 追風(おいて)に帆かけて シュラシュシュシュ まわれば 四国は 讃州(さんしゅう)那珂の郡(なかのごおり) 象頭山(ぞづさん) 金毘羅(こんぴら)大権現(だいごんげん) 一度まわれば こんぴらふね、おいてにほかけて シュラシュシュシュ まわれば しこくはさんしゅうなかのごおり、ぞづさんこんぴらだいごんげん 一度まわれば」




左のしっかり写っているのは坂手島。右のぼんやり写っているのは答志(とうし)島。その間にもっとぼんやり見えるのが、たぶん神島。三島由紀夫の「潮騒」の舞台になった島。



金比羅につづいて笙野頼子がやってくる。