この「工場統計力学」ですが、「統計」とか「確率」とか持ち出してきた時点で逃げをうっているんじゃ、という感じが最近してきています。複雑な現象に対面した時に、ここの動きが正確に予測できないから、確率的にどうであるかを捕らえ、そこから何かを導き出す、というのがこの考え方の基本なのですが、その複雑な動きがほんとうに確率的なものなのかどうか、確率的な部分もあるだろうが決定的な部分もあるだろう。過度に確率的と捕らえていないか、という疑問もあります。
普通の待ち行列理論を適用するのであれば、得られる結果は少ないし、ありきたりのものが多いのではないか?
私の中の誰かが「もう、あきちゃったよね」と言っている気がしています。でもそれではどうしたらよいか、まだ、よく分かりません。あまりナマな問題はここでは取り上げるわけにはいきません。もっと抽象化した何かで、おもしろそうなことを・・・・・。
その候補になるかどうか分かりませんが、ひとつ思いついているのが「探索」ということです。コンピュータにゲームをやらせたり、最適化の分野で使うこともある「探索」という技術です。古い技術ですが、基礎をじっくり勉強してみようか、と考えています。