バッチ装置の待ち行列の解析(12)

両方のバッチ構成ルールについてジョブの平均待ち時間が(近似的に)求められたので、いくつかの場合について両者の比較をします。
まず、c_a=1c_e=1(M/M/1など)の場合です。


次に、c_a=1c_e=0(M/D/1など)の場合です。


次に、c_a=0c_e=1(D/M/1など)の場合です。


次に、c_a=1c_e=2の場合です。


最後に、c_a=2c_e=1の場合です。


どうやら、c_a{\le}1かつc_e{\le}1の場合は、全ての稼働率において「なりゆきバッチルール」は「必ずバッチルール」より小さい平均待ち時間かほぼ同等の平均待ち時間のようです。c_a>1またはc_e>1、つまり、到着間隔や処理時間の変動が激しい場合は、稼働率が高い場合に、「必ずバッチルール」の方が「なりゆきバッチルール」よりも平均待ち時間が少ない場合が存在します。