M/G/s/s待ち行列への考察(3)

  • 図10


M/M/2/2の状態遷移図を書くと左の図のようになります。ここで状態を示す数字はシステム内のジョブ数を表しています。


ここから平衡方程式を作ると

  • 2up(0)=p(1)・・・・(19)
  • 2up(1)=2p(2)・・・・(20)

となります。この式(19)はM/G/s/s待ち行列への考察(2)の式(7)とまったく同じです。さらに式(20)から

  • p(2)=up(1)・・・・(21)

ここで式(19)を代入すれば

  • p(2)=2u^2p(0)・・・・(22)

となりますが、これはM/G/s/s待ち行列への考察(2)の式(18)とまったく同じです。よって、M/M/2/2でもM/E_2/2/2でも定常状態確率は同じになります。このことはM/G/2/2の場合、定常状態確率がサービス時間分布に依存しないことを示唆しています。


しかし、残念ながら私にはまだそれを証明することが出来ません。