M/G/1/1待ち行列(4)

M/G/1/1の定常状態確率はサービス時間の分布(G)に依存しないことの証明を「M/G/1/1待ち行列(3)」で示したより、もっと簡単に出来ることが分かりましたのでアップします。
M/G/1/1待ち行列の場合

  • 状態0と状態1が必ず交互に発生します。
  • 状態1が持続する時間の長さはサービス時間そのものですから、状態1が持続する時間の長さの平均はt_eです。
  • 一方、状態0が持続する時間の平均は指数分布の「記憶なし特性」によりt_e/uです。

上記3つのことから、状態0と状態1の時間の割合は1:uになることが分かります。以上の結果はサービス時間分布を特定していませんから、どのサービス時間分布の場合も成り立ちます。よって、M/G/1/1の定常状態確率はサービス時間の分布に依存しません。


この証明をM/G/2/2の場合に拡張しようと、あれこれ考えたのですが、うまくいきませんでした。