マカレウス(ヘリオスの子の)
これは英語版WikipediaのMacareus (son of Helios)の訳です。
ギリシア神話では、マカレウスはヘリアダイ(ヘリオスの子ら)の一人で、ヘリオスとロードスの息子である。マカレウスとその兄のトリオパス、アクチス、カンダルスは5番目の弟テナゲスの技術の才能を妬んで、テナゲスを殺し、その犯罪が発覚した時にロードス島から逃走した。(2人のヘリアダイである、オキモスとケルカポスはロードス島に残った。)
マカレウスはレスボス島に逃れ、そこで彼は王になり、近隣の島々の多くを占領した。ラピテスの息子であり、アイオロスの孫であるレスボスは、彼にちなんでこの島は名付けられたのであるが、マカレウスの娘メテュムナ(レスボスの町メテュムナの名祖(なおや))と結婚した。あるいはメテュムナはレスボスの山の名祖であるレペテュムノスと結婚した。そして2人の息子ヒケタオンとヒュプシピュロスを得たが、メテュムナの町の略奪の際に2人はアキレウスによって殺された。マカレウスの他の娘にはミュティレネ、アガメデ、アンティッサ、アリスベがいて、全てレスボスの町の名祖であった。彼の息子たちは彼が近隣の島々に創設した植民市の指導を任せた。キュドロラオスはサモス島に、ネアンドロスはコス島に、レウキッポスはロードス島に送られた。(そこで植民者は現地人と混じっていった)。さらに名前の知られない息子がキオスに送られた。さらにマカレウスの別の息子エレソスは、その名をレスボス島の町(今のエレソス)に与えた。
イーリアスの第24書には次のような記述があります。
また御身も、御老人*1よ、以前は 仕合せだったと洩れ聞いている。
上(かみ)はマカルの住居というレスボスから、陸(みち)の奥(く)はプリュギエー、
涯(はてし)を知らぬヘレースポントスが 仕切る限りの国々では、
裕福さで、また子持(こもち)として、御老人よ、御身に優る者はなかったと。
イリアス 第24書 540-550行あたり
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アイオロスの子マカルの座なる神々しきレスボス
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というフレーズがあり、マカルは(ヘリオスの子ではなく)アイオロスの子ということになっています。