2007-11-14から1日間の記事一覧

このついで

堤中納言物語の中の「このついで」は、中宮の前で女房たちが話をし合っている、というのが枠物語になっていて、その中に3つの物語が入っています。 1番目は、本妻でない女の話。たまにくる夫に幼い子供が珍しがって離れない。夫は行かなければならないとこ…

堤中納言物語

堤中納言物語―付現代語訳 (角川文庫ソフィア)作者: 山岸徳平出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1963/12/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 31回この商品を含むブログ (4件) を見る堤中納言物語は私の好きな本です。これは平安時代の短編集で、全部で10…

風の前なる

和泉式部の以下の歌を下敷きにしている、ということです。 日をへつつわれ何事を思はまし 風の前なる木の葉なりせば (「堤中納言物語―付現代語訳 (角川文庫ソフィア) 山岸徳平訳注」より )

いとふ身は

いとふ身はつれなきものを 憂きこともあらしに散れる木の葉なりけり いとわしいと思うこの身は生きながらえているのに、憂きこともないはずの木の葉のほうは嵐に散っている・・・

11月10日の堤中納言物語への注