ゴールドラットのヴァイアブル・ヴィジョン

共通の興味を有する方々とお話しする機会を得て、その時の話題から触発されて、TOC(Theory Of Constraint:制約理論)で有名なゴールドラット博士の最近の活動のタイトルである「ヴァイアブル・ヴィジョン(実現可能な将来像)」を思い出しました。私はまだ、これについては勉強をしておりません。このエントリーを読んで下さる方々が興味を持たれるかもしれないと思いまして、以下のリンクを紹介致します。

さて、そこから少し引用をします。引用はゴールドラット博士自身の文章です。

「バイアブル・ビジョン」を説明するには、2002年11月に友人に宛てた手紙を引用するのが良いでしょう。「私は企業を分析する際、次のことが明確になったとき、おおむね満足します。『4年以内に現在の売上高に相当する純利益をもたらすにはどうしたらよいか』」
 このような主張に対する多くの反応を把握しているので、次のように続けました。「私はまた、この期待感を経営トップとむやみに共有しないように注意している。私が示すソリューションは非現実的なものだと一蹴するから」
(中略)
 ・・・多くの人たちは次の事実を認識していないからです・「どんな複雑なシステムでも、本来的な単純さを持っている」ということです。その本来的な単純さを最大限に利用することにより、短期間で想像もできない改善を実現できるのです。
 では、「本来的な単純さ」とは何なのでしょう?
(中略)
・・・企業のさまざまな構成要素の間の相互依存関係が多ければ多いほど、企業の自由度が少なくなることに同意していただけたでしょうか? 企業の膨大な複雑性ゆえに、企業全体を統制するごく少数の要素が存在するはずです。
(中略)
 企業のパフォーマンスレベルを決定付けている、このごく少数の要素こそが制約条件なのです。この制約条件はまた、企業のレバレッジポイント(テコの点)だということを意味しているのです。

詳しくは、上記のリンクを参照下さい。
これを[ファブ内物流の論理を求めて]のカテゴリーの中に含めたのは、冒頭にお話した方々との会話の中から、「本当に大切なのは、今までご紹介してきたファブ内の運用の工夫の話より、もっと大きなこのような話ではないのか」と感じたからです。
私もがんばって追跡したいと思います。