言語学者 小島剛一氏にお会いした。

トルコのもう一つの顔

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

トルコのもう一つの顔 (中公新書)

の著者、小島剛一氏(普段はストラスブールにお住まい。今は日本全国を旅行中。)が伊勢に観光で訪れ、そのついでに小生に会って下さる、という不思議な出来事があった。非常にありがたいことだ。自分が言語学にシロウトであるのでかえっていろいろなことをお聞きすることが出来た。本当に存在する語族はどれなのか? 「アルタイ語族というのは存在しません。せいぜい好意的に見て、未証明の仮説。うわさのたぐいです。」 私の記憶によれば、小島氏はそう答えた。「まして日本語がアルタイ語族に属するなど、根拠がありません。」 結局、日本語の系統は分からない、というのが現段階の結論だそうだ。(自分が言語学にシロウトなので、小島氏の言を記憶違いしているかもしれません。メモをとっていませんでした。いろいろな用語が記憶から抜け落ちています。)
緊張したが、お会いできてよかった。私は、ポリネシア人の話をしていた時が一番楽しかった。北はハワイから南はニュージーランドまで、東はイースター島まで、西は・・・(その時は話題に出なかったが、おそらくトンガあたり*1)、この広大な領域に同系の言語だけでなく、同系の神話を持つ人々がいることの驚きに共感して下さる人に会ったことが今までなかった。
小島氏の印象を一言でいうと、「学者」と感じた。実際に言語学者なのだから、それはあたりまえの印象なのかもしれないが、私にはそれが新鮮でした。
今日はとりとめのない報告になりましたが、この出来事については、また書く機会があるでしょう。

*1:2011/9/29 小島氏ご本人より「トンガ諸島はニュー・ジーランドよりも東です」との指摘を頂きました。おそらく「ハワイ、ニュージーランドイースター島」を頂点とする三角形という広大な領域に・・・・」としたほうがより正しいのでしょう。