坤 六五

黄裳(こうしょう)、元(おお)いに吉 「黄色の裳(も)、大いに吉」 簡潔すぎてまったく意味が取れません。文言(ぶんげん)伝には 君子は黄中にして理に通じ、正位にして体に居る。美その中に在って、四支に暢(の)び、事業に発す。美の至りなり。 とあ…

坤 六四

嚢(ふくろ)を括(くく)る。咎(とが)もなく誉れもなし。 袋の中身を見せないように自分の才能を隠しておけ。そうすれば罰せられることもないし誉められることもない。という意味ですが、まあ、なんと消極的なことでしょう。もともと坤は消極的な道を表わ…

坤 六三

章(あや)を含みて貞にすべし。あるいは王事に従うも、成すことなくして終わり有り。ご無沙汰しております。雑事に追われてなかなかブログに気力を割くことが出来ずにいました。 さて坤の六三ですが、章(あや)は文章のことらしいです。「章(あや)を含み…

善(よ)く易を為(おさ)むる者は占わず

善(よ)く易を為(おさ)むる者は占わず今日は易経から離れてみました。上は「荀子」の言葉だそうです。易をよく体得した者は占いをしない、ということで、易の内容を知っていれば占わなくても問題の解決法が分かる、ということです。易経*1を構成する書物…

坤 六二

直・方・大なり。習わざれども利(よ)ろしからざるなし。私には何だか「直・方・大」というと大きな立方体があるような幾何学っぽいイメージが湧きます。「直・方・大」の意味は解釈が難しそうです。岩波文庫の「易経」易経〈上〉 (岩波文庫)作者: 高田眞治…

坤 初六

霜を履(ふ)みて堅氷至る。こんな暑い季節にふさわしくないが、霜を踏むような経験をしているうちに、やがて堅い氷が張る季節がやってくる、という意味。その言わんとすることは、多くの物事は急にやってくるわけではなく、その前兆がある、その前兆を捕ら…

乾 上九

亢龍(こうりゅう)、悔いあり。 龍も登り過ぎちゃダメだということ。簡潔な名文句だ。ひとつ手前の「飛龍、天に在り」と好対照をなしている。

乾 九五

飛龍天に在り。大人を見るに利ろし。かくありたいもの。

乾 九四

あるいは踊りて淵に在(あ)り。咎なし。この条にも「龍」という言葉が登場しないが、龍のことを言っている雰囲気はある。天に踊り上がったり、淵にもぐったりしているのは龍だろう。活動がさかんな様子。 易を構成する書のひとつである文言伝によれば、 上…

乾 九三

君子終日乾乾(けんけん)し、夕べに綃若(てきじゃく)たり。窅(あや)うけれども咎なし。 最初、漢字がきちんと表示されていなかったけれど、いつのまにかちゃんと表示されている。 この条には「龍」という言葉が登場しない。意味は、君子(りっぱな人)…

乾 九二

見龍田に在り。大人を見るに利ろし。龍が田んぼにいるのかな? 大人(りっぱな人)に会うとよい、と・・・・人との出会いは大切だな。

近況

しばらく、時間が取れなくてブログをあまり更新出来ない見込みです。ネタがないので、易経の384爻(こう)を1日ひとつずつ、書いていこうかな。精神衛生上もよさそうだし。で、今日は 乾(けん)の初九潜龍なり。用うるなかれ。地下にひそむ龍のような状…