M/D/1における待ち時間の式の導出

上位エントリー:待ち行列理論の私的総論


M/D/1の待ち行列における待ち時間の式は、

    • CT_q=\frac{u}{2(1-u)}t_e
    • ただし
      • CT_q:キューでの待ち時間
      • u:装置の利用率
      • t_e:装置の平均処理時間

導出方法

M/G/1における待ち時間の式の導出(1)」「M/G/1における待ち時間の式の導出(2)」からM/G/1の待ち行列における待ち時間の式は、

    • CT_q=\left(\frac{1+c_e^2}{2}\right)\frac{u}{1-u}t_e・・・・・・(1)

処理時間が一定(D)であればc_e=0なので、これを式(1)に代入して

    • CT_q=\frac{u}{2(1-u)}t_e

を得ます。これでM/D/1の時の待ち時間の式を導くことが出来ました。