GI/G/1待ち行列の平均待ち時間を与えるKingmanの近似式
の根拠付けについて私が知っていることを以下に記します。
Pageによる大量の数値計算によってかつの時に、以下の近似式が成り立っていることが分かっています*1。
- ・・・・(2)
式(2)でと置くと
- ・・・・(3)
ここでは
- ・・・・(4)
- (「M/M/1における待ち時間の式の導出(2)」参照)
であり、は
- ・・・・(5)
- (「M/D/1における待ち時間の式の導出」参照)
です。については「D/M/1における待ち時間の近似式」で示したグラフ
が表しているように
- ・・・・(6)
と近似できます。式(4)(5)(6)を式(3)に代入すると
よって
となります。は式(1)におけると同じ意味ですから、この式によって式(1)が証明されたことになります。
*1:Page, E. S. (1972), Queueing Theory in OR