夢日記

資料を整理していたら、1995年に書いた夢日記が出てきた。このころはC.G.ユングの「心理学と錬金術

に凝っていたので、そのマネをして夢日記を書いていたのだった。しかし、夢をシリーズとして見て行ってもユングの言うようにその心的展開過程が明らかになってくる、というようなことはなかった。ただ、夢の記録が残っただけだった。今、読み返してみると何かが分かるかもしれないし、やはり分からないかもしれない。いくつかの夢はプライバシー上、隠しておきたい。以下の夢は、別に公開してもよいような気がする。

誰か(男)と一緒に車に乗っている。運転しているのは誰かの方。道はまっすぐである。彼が、一本、隣の道へ行こうか、という。私は、いやだよ、人の人生なんて、悪いに決まっている、と答える。それでも彼は、その道へ車を進める。その道に入った途端、前方遠くに渋滞が見える。私にはそれが、その道がそこで終わっていることを示しているように思える。そして言う、ほらね、やっぱり、終わっているよ。それから二人で歩いて、最初の道(私の人生)と、今、通ってきた道の間のところにくる。前方に海(川か?)が見え、左側に私の人生の道が半島のように見える。それが、イタリア半島のように自分には思える。そして、彼に問う、なぜ、人々は最初、この半島を島だと思い込んだのだろうか、と。彼は答える、彼らは向こう(半島の突端)の方からやってきたからだ、と。私は、彼がギリシャ人のことを言っていると思う。


1995.5.19記録