「3.7. 参考文献」の続きです。
3.8. 演習
- 1.
- あなたが最もなじみのある特定のコンピュータ・システムのことを考えなさい。CPUでの基本処理要求時間をあなたはどのように計算するだろうか? 各々のディスク・デバイスでのそれは? メモリ内の平均ジョブ数をあなたはどのように計算するだろうか?
- 2.
- 会話型システム用のソフトウェア・モニタ・データが、CPU稼動率が75%で、CPU処理要求時間が3秒で、応答時間が15秒で、10名のアクティブ・ユーザがいることを示している。これらのユーザの平均考慮時間はいくらか?
- 3.
- 4.
- 5.
- 図3.6に示すようにモデル化されたシステムを考察しよう。システムに投入されたユーザ要求は、メモリを待たなければならず、それがメモリ・パーティションを得た時のみ(中核サブシステム)で処理を開始出来る。
- 図3.6 メモリ制約のシステム
- a.
- もし、20秒の考慮時間を持つ100名のアクティブ・ユーザが存在し、システム応答時間(メモリ・キューイングと中核サブシステム滞在時間の合計)が10秒ならば、平均何名のユーザがメモリを得るために争うだろうか?
- b.
- もしメモリ待ち時間が8秒ならば、メモリにロードされた平均ユーザ数はいくらであろうか?
- 6.
- 7.
- CPUだけが表現されているような、コンピュータ・システムの非常に単純なモデルを考察しよう。最も短い予想残り処理時間を持つジョブ(つまり、もし処理中になったら最もすぐに完了すると予想されるジョブ)を常に処理するようにCPUをスケジューリングすることによって、このシステムの最小平均応答時間が得られることを議論するために、リトルの法則を用いよ。
- 8.
- メモリ制約のある会話型システムについての以下の測定データ考察しよう。
- 測定期間:1時間
- 平均ユーザ数:80
- 平均応答時間:1秒
- メモリ滞在要求の平均個数:6
- 要求完了数:36,000
- 稼動率
- CPU:75%
- ディスク1:50%
- ディスク2:50%
- ディスク3:25%
- a,
- スループットはいくらだったか? (要求/秒の単位で)
- b.
- 平均「考慮時間」はいくらだったか?
- c.
- 平均で、何名のユーザがサービスを得ようとしていたか(つまり、「考慮中」でなかったか)?
- d.
- 平均で、ユーザはメモリを待ってどれくらい時間を費やしたか(つまり、「考慮中」ではなく、またメモリ滞在でもない)?
- e.
- ディスク1での平均サービス要求時間はいくらか?
「第4章 待ち行列ネットワーク・モデルの入力と出力」に続きます。