物語 アイルランドの歴史

物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国” (中公新書)

物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国” (中公新書)

自分の所属する会社にアイルランド出身の人がいたために、こちらもある程度、アイルランドの文化背景を理解しようとして買った本です。しかし、なぜだかよく分かりませんが、内容が私の頭にはあまり入っていません。それはこの本のせいではなく、私の側の問題だと思っています。この本はアイルランドの歴史を丁寧に描いたよい本だと思っています。私はもう一度、読み直したほうがよいのでしょう。
そんな私ではありますが、この本で印象に残ったことを書きます。
ひとつは、アイルランド神話に登場する英雄クーハランが瀕死の様でいる彫像がダブリン中央郵便局の中にある、ということです。このクーハランですが、本当の発音がどうなのか、いまひとつ私には分かりません。私の以前の職場でのアイルランド人から聞いた発音は「クークリン」。私の持っている別の日本語の本では「クフーリン」、また別の本では「ク・ホリン」となっていました。
もうひとつ印象に残っているのは、この本に載っている「『復活祭蜂起』でダブリンの中央郵便局を占拠し、正規軍と1週間にわたって抗戦した蜂起軍の様子を描いた絵 アイルランド国立美術館提供」と説明のある絵の写真です。私にはアイルランドというのは、それまで妖精と神話の国、という認識であったので、激しい独立戦争があったという話は、意外に感じました。