サイバネティクスの提唱者ノーバート・ウィーナーの本「サイバネティックス」
- 作者: ノーバート・ウィーナー,池原止戈夫,弥永 昌吉,室賀 三郎,戸田 巌
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1962/10/25
- メディア: 単行本
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は1948年に発表された際、非常な反響を世界に与えた本らしいのですが、今ではサイバネティクスという言葉も死語に近くなりました。しかし、そこから派生した言葉、サイバースペースとかサイボーグとかは今も活躍しています。ということは、そもそものサイバネティクスって何、というところがますます見えにくくなっているのが現状であると思います。それでサイバネティクスの初心を把握するために、この本を読み直してみようと思いました。以下に本「サイバネティックス」の目次を示します。
- 序章
- 第1章 ニュートンの時間とベルグソンの時間
- 第2章 群と統計力学
- 第3章 時系列、情報および通信
- 第4章 フィードバックと振動
- 第5章 計算機と神経系
- 第6章 ゲシュタルトと普遍的概念
- 第7章 サイバネティックスと精神病理学
- 第8章 情報、言語および社会
- 第9章 学習する機械、増殖する機械
- 第10章 脳波と自己組織系
情報科学の発端のひとつであった本であるわりにはデジタルな話はほとんど出てきません。(「第5章 計算機と神経系」で少しデジタルな話が出てきます。)「第3章 時系列、情報および通信」はこれでもか!、というぐらい確率積分の式が出てきて、たぶん多くの人がここを読み飛ばしているだろうと想像します(私も読み飛ばしています)。ここから情報量という概念が出てくることが不思議です。シャノンからパクったのかしら、とも思ってしまいます。
これから、ぼちぼちと、「サイバネティックス」という本の内容についてこのブログに載せることが出来ればいいな、と思っています。