「いのべーしょん談義@京都 その弐」ライフネット副社長岩瀬さんの講演
「京都へ・・・・・」で
すみません、あとでちゃんと書きますぅ。
と書きながらぐずぐずしているうちに参加された皆さんのレポートがアップされました。講演会の内容はこれらを見て頂いたほうがよく分かると思います。
自分は「なぜ、“ネットで”・“日本で”・“生保で”なのか」を質問してみました。自分の中ではそれらのことが、東大の法学部を出てさらにハーバードのMBAを首席で出たという経歴になかなか直結しにくいものがありました。・・・・・・
結局のところ彼がやりたかったのは「人がやってないこと」「社会的意義があること」「自分にしかできないこと」とのことでした。・・・・・そういう自分がやりたいことに対して、自分というものを冷徹なぐらい客観的に観てる姿が、とても印象的でした。「ハーバードで上位5%の成績で卒業してっていうのが“肩書き”だけで通用するのは、日本だけなんですよ。・・・・・・」
いのべーしょん談義@京都・其の弐――――Star in the sky, Flower on the ground, Love of the people.
・ネットマーケティングは安くない
「マスメディアと呼ばれるテレビ,新聞,雑誌と比べて,インターネットのバナーや検索連動型広告は単価が安いという印象を持たれているが,CPA(Cost Per Acquisition=1顧客獲得コスト)で考えると,価格は収斂していく.」需要と供給から考えると当たり前のことだが,「流行り」に流されていてわからなくなっていた.目から鱗.
今回の講演で一番興味深かったのは、最近ライフネットがTV広告を福岡県だけに絞って初めて打ったというお話。これまで社長と副社長お二人の露出と口コミによるマーケティングが主だったのに、なぜTV広告を使ったのか?戦略転換をしたのか?という質問がありました。それに対して
「当社の競争力の源泉は低価格にあります。日本における保険料市場規模を40兆円として、仮にその10%が軽減できたら、更に競合他社が動いてもっと軽減できたら、膨大な金額を保険会社から一般家庭に戻す事ができるはず。それだけでも十分大きなインパクトだと思う。もっと言えば当社の保険を選ぶ事が、世の中に数多ある金融商品全般について、選択眼を養うきっかけになればと考えています。」
自分の発する言葉を確認しながら真っ直ぐ話す姿勢に、正直圧倒されました。この雰囲気を忘れたくないです。
岩瀬さんはスマートで愛嬌があってお兄さんって感じでした。
それから中西さんのブログ
ベンチャーとは言ってもお堅いイメージの生命保険会社「普通のベンチャーとは違うことも多いだろうなぁ」と思っていたのですが、そうではありませんでした。いい意味でのベンチャースピリッツはIT系のベンチャーとなんら変わるところがないと感じました。
・・・・と、他の方々のブログを紹介するだけで逃げてしまいたい私ですが・・・・、だって、私もメモしたんですが、勉強不足で分からない単語が多くて、「グリーの田中さんに聞いたら、CPPはよいよ!という話で」と聞いても、えっ「グリー」って何? CPPって何? (すぐ後藤さんがグリーの説明を挿入されてましたが)という私、あるいは「バフェットってご存知ですよね、バフェットは保険屋なんですよ・・・」 バフェット、知らない・・・・
・・・でも、何か独自のものをここは書いておくべきなのでしょう。
事前に
- 作者: 岩瀬大輔
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を読んでおいたのですが、その内容に、正直なところ、嫉妬と、畏怖と、わが身をかえりみての劣等感とあせりと(もうすぐ50才じゃあ)を感じたのですが・・・・嫉妬というのは、一流の人々に声をかけてもらえることや、一流の経験をされていることへの嫉妬ですね、畏怖というのは、それらのことが幸運によってもたらされたのではなく本人の努力によって獲得されたものであることを理解しているから、その努力への畏怖・・・・。だいたい、自分はアントレブレナー精神もほとんどないし、経済もネットも詳しくないし、何でこの会に申し込んだのか・・・。どこか気になってしょうがなかったから申し込んだのですね。それがどこから来ているのかまだ私にはわかりません。
そして、そのような気持ちで岩瀬さんを待っている時に現れた岩瀬さんは、もう、何というかあまりにも「普通の人」に私には見えたのでびっくりしました。スーツ姿をイメージしていたのですが・・・。それで、このことをどう受け入れたらよいのか、いまだに消化できていない私です。まったく無関係なら気になるはずがない、何かが私の中で共振しているのだと思うのです。
何をやるかと考えるより、
- 人がやらないことをやりたい。
- 魅力的な人々とやりたい。
- 社会にインパクトを与える(と自分が思う)ことをやりたい。
- 自分でなければやれない(と自分が思う)ことをやりたい。
と岩瀬さんは話されていましたが、最後の「自分でなければやれないこと」という言葉に共感を覚えました。自分のエッジは何だろう? それは社会にインパクトを与えることが出来るエッジだろうか? どうすればインパクトを与える方向に少しでももっていけるだろうか、などなど。
まだまだ考えることが沢山あります。
それから、この場で初めて中西先生(id:gintacat)、木下さん(http://www.kinoshitashigeo.com/blog/)、id:stKyotoさん、乾先生(http://minia.kyo2.jp/e112402.html)にお会いできたことも収穫でした。
場を設定して下さった中西先生と後藤さん、ありがとうございます。(すごいスピードで話す岩瀬さんに合いの手を入れる後藤さんを見て、タダモノではない感、を持ちました。)