20.2.単一クラス・モデル:Quantitative System Performance

20.1.導入」の続きです。(目次はこちら

20.2.単一クラス・モデル


 我々はK個のサービスセンターとバッチあるいは端末のタイプの単一客クラスを持つモデルを考察する。\mu_k(j)がセンターkj個の客がある場合のセンターkのサービスレートであるとしよう。p_k(j|n)をモデル全体での客の数がnである場合にセンターkj個の客を保持している時間の割合であるとしよう。以下の式が個々の負荷依存センターkについて負荷独立MVAアルゴリズムのステップ1と3の代わりに使われる。(負荷独立方程式はやはりモデル内の全ての負荷独立センターについて用いられる。)

1’。負荷依存センターkでの滞在時間を計算する。

    • R_k(n)=V_k\Bigsum_{j=1}^n\frac{j}{\mu_k(j)}p_k(j-1|n-1)
  • ただしV_kは個々の客がセンターkを訪問する回数である。(前述のように、R_kはセンターで費やされる総時間である一方で、\mu_kは1訪問あたりの処理レートであるのでこの項が必要である。

3’。負荷依存センターkについての待ち行列長分布を計算する。

    • j=1,...,nについて
      • p_k(j|n)=\frac{X(n)}{\mu_k(j)}p_k(j-1|n-1)
    • j=0について
      • p_k(j|n)=1-\Bigsum_{i=1}^np_k(i|n)