「M/G/1/4待ち行列(2)」で求めた定常状態確率分布の式
- ・・・・(17)
- ・・・・(20)
- ・・・・(21)
- ・・・・(22)
- ・・・・(19)
- ただし
- ・・・・(23)
が正しい式であるかどうかを確認するために、M/M/1/4の場合をこの式に適用して結果を見てみます。M/M/1/4の場合、「M/G/1/n待ち行列の定常状態確率の近似(1)」の式(1)(ここでは数字を振り直して式(24)とします)
- ・・・・(24)
が成り立つので、
- ・・・・(25)
- ・・・・(26)
- ・・・・(27)
- ・・・・(28)
となります。また
- ・・・・(29)
です。式(29)に(25)(26)(27)(28)を代入して
よって
- ・・・・(30)
式(30)を(25)(26)(27)(28)にそれぞれ代入して
- ・・・・(31)
- ・・・・(32)
- ・・・・(33)
- ・・・・(34)
となります。これでM/M/1/4の定常状態確率が求められたわけですが、式(17)(20)(21)(22)(19)(23)から同じ結果が得られるか、これから調べてみます。
まず、、、を計算します。M/M/1/4ではサービス時間分布が指数分布ですから、サービス時間の平均をとすると
- ・・・・(35)
となります。これを式(23)に代入すると
ここで
なので
- ・・・・(36)
ここで「アーラン分布」の式(4)(ここでは数字を振り直して式(37)とします)
- ・・・・(37)
を用いると
- ・・・・(38)
よって式(36)は
よって
- ・・・・(39)
となります。ここから
- ・・・・(40)
- ・・・・(41)
- ・・・・(42)
となります。式(40)(41)(42)から
よって
よって
- ・・・・(43)
式(43)(40)を(17)に代入して
- ・・・・(44)
これは式(30)と同じです。さらに式(43)(40)を(20)に代入して
よって
- ・・・・(45)
これは式(31)と同じです。次に式(43)(40)(41)を(21)に代入して
よって
- ・・・・(46)
これは式(32)と同じです。次に式(43)(40)(41)(42)を(22)に代入して
よって
- ・・・・(47)
これは式(33)と同じです。最後に式(43)(40)(41)(42)を(19)に代入して
よって
- ・・・・(48)
これは式(34)と同じです。以上、全ての状態の確率が一致したので式(17)(20)(21)(22)(19)(23)の正しさが確認出来ました。