ジョブズが死んだ。

私はほとんどアップルに入れ込んでいなかった。だが、若い頃(1984年頃)、自分はシリコンバレーにあこがれていて、当時出ていた「シリコンバレー・フィーバー」という本

に夢中だった。そして、大学生でアップルを立ち上げたジョブズとウォズニアクのコンビはその本の中では主役級の人物のうちの2人だった。こう書き出してから思い出したが、ノラン・ブッシュネルという人物もいたっけ。テレビゲームで一世を風靡した人物だったが、結局、その後あまりパッとしなかったような・・・・。そういえばあの本に登場する人物の中でその後も生き延びた主役級の人物がもう一人いる。もちろん、それはマイクロソフトの生みの親、ビル・ゲーツだ。当時のインテルの総帥、ロバート・ノイスもこの頃の立役者だった。みんな、シリコンバレーの神話時代を彩る人々(クレージー)だった。そういえば、またまた思い出したのだが、当時のシリコンバレーで有名な日本人が一人いた。嶋(正利)さんである。インテルで世界最初のマイクロコンピュータi4004(4ビットコンピュータだよ!)を産み出すのに貢献した人々の一人であるが、なぜかその後、嶋さんの名はインテルの歴史の中から消えてしまった(消された?)。私は、2004年にシリコンバレーインテル博物館を訪問したことがあるが、そこには嶋の名前はなかった。


この話はともかくとして、スティーブ・ジョブズに話を戻す。
ジョブズはカッコよかった。カッコいいままこの世から旅立ってしまった。死んでしまった今から振り返ると、いろいろ素敵なデバイスを人類に贈るためにやってきた何か特別な使命を帯びた人のようにも思えてくる。享年56歳だそうだ。自分の今の年とあまり変わらないとドキッとする。このようにして、人生の途上にあって「死」が自分に合図を送る時、自分の中でいやおうなく自分の人生を再検討せよとの促しが感じられる・・・・・。


だが、その話も今日はいい。今日は、自分の中のスティーブ・ジョブズがどんなだったか、それを思い返してみよう。