ヴァネヴァー・ブッシュだって?

今月は月始めに宣言したように基本的には「待ち行列理論」以外のことは書かないつもりでしましたが、どうしてもその原則をやぶってしまうことが数回ありました。今回もやぶらざるを得ません。こういうことは記録しておかなければ、という思いです。


われわれが思考するごとく----design, web,computer & others
を見ていて、冒頭「ヴァネヴァー・ブッシュ」の名前を見て、ノーバート・ウィーナーおたくの私は(そういえば、私は宣統帝溥儀おたくでもありますが、これは余談)「おおっ!」となりました。gintacatさんがハイパーリンクの源流としてのヴァネヴァー・ブッシュについて書かれていました。私が「おおっ!」っとなったのはヴァネヴァー・ブッシュはウィーナーの友人の一人として私には認識されていたからです。

昨夜、ヴァネヴァー・ブッシュのメメックスやテッド・ネルソンのプロジェクト・ザナドゥを話題にしたら意外と受けましたw ウェブを使っている人なら誰でも知っているかのように思い込んでいましたが、今の人はそうでもないのですね。


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すみません、今の人ではない(1959年生まれ)のですが、知りませんでした。ウィーナーのどれかの本を読んでいて、このころ(第二次世界大戦直後)から検索の大切さを言っていた人という記憶はあったのですが、ここまではっきりとは認識しておりませんでした。
で、「昨夜」というのは『シュッポ2008「京都町家合宿」』のことですね。ああ、私も聞きたかった。

でも、歴史は大切です。ウェブはヴァネヴァー・ブッシュのメメックスにその源流を持ち、ダグラス・エンゲルバートの「NLS - oNLine System -(1960年頃)」テッド・ネルソンの「ザナドゥ(1960年から)」などを経て、ティム・バーナーズ=リーの「World Wide Web(1980年)」に至ります。

とはいえ(昨夜も言っていたのですが)「World Wide Web」は、まだまだ「なんちゃってハイパーメディア」でしかありません。エンゲルバートやネルソンの夢はまだ実現されていません。


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いやあ、ゾクゾクしますね。今月は待ち行列理論に専念の私ですが、ちょっと、また「ウィーナー」と「サイバネティックス」に取り組みたくなりました。やはり「歴史は大切」です。そして、この歴史をさかのぼると、私見では「薔薇十字運動」につながるのですが・・・・。ライプニッツのあとがつながらないのよねえ。ライプニッツとウィーナーの間がねえ・・。チャールズ・バベッジが「薔薇十字」っぽいんだけど。