自省録に登場する人名

ヘーラクレイトス

紀元前約500年のギリシアの哲学者。「万物は流転する」という言葉で有名。 ヘーラクレイトスは宇宙の最後の燃焼についてあれほど多くの研究をなしたが、結局体の中に水が一杯たまり、牛の糞にまみれて死んだ。 つねにヘーラクレイトスの言葉をおぼえてい…

カーイウス・カエサル

ユリウス・カエサルのこと。彼の名前はガイウス・ユリウス・カエサルのはずだが、この本にはカーイウスと書いてあるのはガーイウスの間違いか? 皇帝アレクサンドロスや英雄ポンペーイウスや皇帝カーイウス・カエサル等はいくたびも都市全体を殲滅させ、幾万…

ポンペーイウス

グナエウス・ポンペイウス・マグヌス。ローマの将軍。政治家。大ポンペイウスとも呼ばれる。 皇帝アレクサンドロスや英雄ポンペーイウスや皇帝カーイウス・カエサル等はいくたびも都市全体を殲滅させ、幾万もの騎兵や歩兵をこなごなに切りまくったが、彼らも…

アレクサンドロス

アレキサンダー大王のこと 皇帝アレクサンドロスや英雄ポンペーイウスや皇帝カーイウス・カエサル等はいくたびも都市全体を殲滅させ、幾万もの騎兵や歩兵をこなごなに切りまくったが、彼らもまたいつの日にか人生から去って行った。 マケドニアのアレクサン…

ヒッポクラテース

西洋医学の祖と仰がれるギリシア最大の医者。コース島に紀元前約450年に生まる。 ヒッポクラテースは多数の病人を癒してから、自分自身もわずらって死んだ。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

アレクサンドロス

プリュギア生まれの文法学者でホメーロスの註解を書いた。修辞学者アリスティデースは彼の葬弔演説をしている。 文法学者アレクサンドロスからは、口やかましくせぬこと。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

セクストゥス

カイローネイアのストア派哲学者、プルータルコスの甥。 セクストゥスからは、親切であること。(中略)てらいのない威厳。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

アポローニウス

ストア派哲学者。 アポローニウスからは、独立心を持つことと絶対に僥倖をたのまぬこと。たとえ一瞬間でも、理性以外の何物にもたよらぬこと。 (神々からは)アポローニウス、ルスティクス、マクシムスを知ったこと。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス…

ユーニウス・ルスティクス

ストア派哲学者、マルクスの親しい相談相手。 ルスティクスからは、自分の性質を匡正し訓練する必要のあるのを自覚したこと。(中略)エピクテートスの書きものを知ったこと。この本を彼は自分の書庫から出してきてくれたのであった。 (神々からは)アポロ…

ディオグネートゥス

画家にして哲学者。マルクスに絵をかくことを教えた。 ディオグネートゥスからは、つまらぬことに力をそそがぬこと。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

モニモス

ギリシアの哲学者。犬儒学派。 ディオゲネースの弟子。 すべては主観であること。犬儒学派のモニモスに帰せられている言葉は明白である。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

テオプラストス

ギリシアの哲学者。アリストテレスの弟子。リュケイオンの後継者。 テオプラストスは罪悪の比較をするにあたって、色欲によって犯された過失の方が怒りによるものよりも重い、といかにも哲学者らしくいっている。(「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神…

カティリウス・セウェールス

マルクス・アウレーリウスの母方の曽祖父。 ローマ総督。執政官。 曽祖父からは、公立学校にかよわずにすんだこと、自宅で良い教師についたこと、このようなことにこそ大いに金を使うべきであることを知ったこと (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神…

ドミティア・ルキッラ

マルクス・アウレーリウスの母。 ドミティア・ルキッラ。再度コンスルに任ぜられたカルウィシウス・トゥッルスの娘。 母からは、神を畏れること、および惜しみなく与えること。悪事をせぬのみか、これを心に思うさえ控えること。また金持ちの暮しとは遠くか…

P.アンニウス・ウェールス

マルクス・アウレーリウスの父。若くして死す。 父に関して伝え聞いたところと私の記憶からは、つつましさと雄々しさ。 (「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)

アンニウス・ウェールス

マルクス・アウレーリウスの祖父 ローマ総督(プラエフェクトス)、執政官(コンスル)、元老院議員(セナートル)等に歴任す。マルクス・アウレーリウスは父の死後この祖父にひきとられ、その家で育てられた。 祖父ウェールスからは、清廉と温和 (「自省録…

マルクス・アウレーリウスの「自省録」に登場する人名

自省録 (岩波文庫)作者: マルクスアウレーリウス,神谷美恵子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/02/16メディア: 文庫購入: 21人 クリック: 118回この商品を含むブログ (155件) を見る マルクスの同時代人 アテノドトゥス フロントーの師 アポローニウス …