2015-01-01から1年間の記事一覧

ボルツマンマシンの勉強中(5)

日本語版と英語版のWikipediaの「ボルツマンマシン」のページを繰り返し見ていたら、日本語版は英語版を訳したものであることが一目瞭然なのでしたが、なぜが一部分を日本語に訳していないことが分かりました。 ボルツマンマシン――日本語版Wikipedia ボルツ…

ボルツマンマシンの勉強中(4)

シグモイド関数 ・・・・(24) は以下のような曲線になります。 このシグモイド関数の表記を用いると式(11) ・・・・(11) は ・・・・(25) と表すことが出来ます。さらに式(23) ・・・・(23) を(25)に代入すれば ・・・・(26) になります。ここまでのボルツマ…

ボルツマンマシンの勉強中(3)

式(11) ・・・・(11) の意味を考えてみましょう。の時は、式(11)からとなります。ということは、ということです。つまり、ニューロンの出力が+1でも-1でも全体のエネルギーは変わらない、という場合です。この場合は、ニューロンの出力が+1になる確率は1/2に…

ボルツマンマシンの勉強中(2)

このエントリーは勉強であれこれ考えたことをメモしているだけですから、個人的なものです。ネットに公開しながら矛盾していますが、ごく私的なメモです。すみません。いつかはちゃんと人に説明出来るようになりたい。とにかく書いていきます。 さっそくです…

ボルツマンマシンの勉強中

今日、英語版Wikipediaの「制限ボルツマンマシン」のページの翻訳を終えました。終えましたけれども、内容はよく理解出来ていません。それでも得るところはありました。ひとつは自分のボルツマンマシンの理解がかなり表面的であったことを自覚したことです。…

制限ボルツマンマシン(またの名をRBM)

英語版WikipediaのRestricted Boltzmann Machineのページの翻訳。「ヒントン教授によって書かれた、RBMを訓練する実際的なガイドは彼のホームページの中で見つかる。」より以降の文章はよく分からない。 制限ボルツマン・マシン 制限ボルツマン・マシン(RBM)…

制限ボルツマンマシン

今日もメモ書き。メモ書きを書き足していく感じがよさそうだ。 以前、Wikipediaでディープラーニング(「深層学習」とも言う)について検索した時、ほとんど情報がなかったのに今、見るといろいろな解説が(まだ不十分だが)ある。その中のひとつが「ボルツ…

メモ。デビッド・マー『Vision』

デビッド・マー著『Vision』のアマゾンの書評に感じるものがあった。 現代は脳の世紀といわれ、脳機能についての知識が全くない人は少ないと思う。しかし脳の研究が始まった瞬間の時代にまさか、こんな時代が来るとは思った人がいただろうか。 同じように、…

「ラビュリントイオ・ポトニア」のためのメモ

古事記 不思議な1300年史作者: 斎藤英喜出版社/メーカー: 新人物往来社発売日: 2012/05/12メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログを見るこの本を読んでいたら、思いがけずラビュリントイオ・ポトニア(=迷宮の女主人)である…

東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」

東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」作者: 松尾豊,塩野誠出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版発売日: 2014/10/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る記述があまり体系的でないので、私には読みづらかったです…

行ったつもりのアテネ:ディオニュソス劇場

有名なパルテノン神殿のあるアテネのアクロポリスは、その言葉通り「高い(アクロ)」「町(ポリス)」であって、高い岩山の上に位置していて、アテネのいろいろな場所からその姿を見ることが出来ます。その高い岩山の下の斜面に2つのギリシア円形劇場の遺…

行ったつもりのアテネ:ハドリアヌスの門

紀元一三二年に建立された高さ十八メートルの「ハドリアヌスの門」は、このゼウス大神殿のすぐそばにある。そして門のフリーズには、次のような文字が刻み残されている。 まず、アクロポリスがある西側には、「ここはアテナイ、テセウスの古き都」。ゼウス神…

行ったつもりのアテネ:ゼウス神殿(オリュンピエイオン)

ゴールデンウィークは出勤日が多く、ひたすら脳内でギリシアを旅行しているつもりになっていました。アテネでゼウス神殿、またの名をオリュンピエイオンを訪れたのは、妄想の中では5月1日(金)の午前中でした。前日の23:10にアテネ国際空港に到着。ホテル…

線文字A

英語版のWikipediaから 線文字A 線文字Aは古代ギリシアで使用された文字体系で現在未解読の2つのもののうちの1つである。もう一つはクレタ神聖文字である。線文字Aはミノア文明の宮殿と宗教文書で使用された主要な文字である。それは考古学者サー・アー…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(12)

英語版のWikipediaの「Potnia」の項から ポトニア ポトニアは「女主人、貴婦人」を意味する古代ギリシア語であり、女神の称号である。この言葉はミュケーナイ時代のギリシア語から古典期ギリシア語に同じ意味で引き継がれ、数柱の女神に適用された。類似した…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(11)

前回のエントリで、パーマー教授の、線文字AのA-sa-sa-raと読める単語が女神を表し、ヒッタイト語のイシャサラ(女主人)に近い単語である、そして線文字Aで書かれた言葉はルウィ語である、という説を紹介しましたが、線文字Aはいまだ解読されていません…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(10)

もう私はこのテーマで書くのが苦しくなっているのですが、それでも何かが書けというので、書いています。私が気になった点を書きます。 チャドウィックの「線文字Bの解読 第2版」線文字Bの解読 (みすずライブラリー)作者: J.チャドウィック,John Chadwick,…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(9)

ここまで、デーメーテールとペルセポネーの神話を読み直してきましたが、その中には2つの主題があったと思います。 1つは、ペルセポネーが一年のうち4か月は地下の冥界で過ごさなければならなくなった由来を語る話で、これは冬が起こるわけを説明している…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(8)

デーモポーンの乳母となった女神デーメーテールは、夜の間にデーモポーンを火の中に入れていました。これを繰り返しているうちに、彼の身は不老不死になるはずだったのでした。しかし、ある夜、母親のメタネイラがその光景を見て悲鳴をあげてしまい、このこ…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(7)

デーメーテールとペルセポネーに関する神話を知るために、まず初めに読むのをお薦めするのは、ホメーロス讃歌の中のデーメーテール讃歌です。これは、岩波文庫の以下の本に収録されています。四つのギリシャ神話―『ホメーロス讃歌』より (岩波文庫 赤 102-6)…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(6)

迷宮の女主人という言葉が線文字Bで書かれていたのならば、その正体を突き詰めるには、もっと線文字Bの文書を調べればよいのではないか、と思われる人もおられるかもしれません。しかし、この線文字Bというのがどうも、在庫管理とか物品の分配だとか、そ…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(5)

複雑な迷宮の中に怪物がいる。そのイメージは10代だった頃の私の頭の中に大きな座を占めていました。後年それは、ソフトウェアという論理の迷宮の中に潜んでいるとんでもないもの、というイメージにも変化していきました。また、やはり10代の頃だと思う…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(4)

さて、線文字Bで書かれた粘土板にポトニアの語があったからといって、私がなぜそんなに執着するかと言うと、クノッソスから出土した粘土板に、日本語にすれば迷宮の女主人にあたる言葉、Laburinthoio Potnia、が書かれていたからです。このことを私は、先に…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(3)

ポトニアという言葉の解説は日本語版のWikipediaにはないので、英語版で紹介します。 ポトニアは「女主人、貴婦人」を意味する古代ギリシア語であり、女神の称号である。この言葉はミュケーナイ時代のギリシア語から古典期ギリシア語に同じ意味で引き継がれ…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(2)

Wikipediaのアパイアーの項には、以下のように書かれています。 女神ブリトマルティスとアパイアー女神 ブリトマルティスはアルテミスに庇護された乙女であり、アパイアーもまた、アルテミスに関係する森の女神であって、アイギーナの女神アパイアーが、クレ…

ラビュリントイオ・ポトニア(迷宮の女主人)(1)

私は、観光の目的で海外に行ったのは26年前の新婚旅行だけで、あとは仕事でしか海外に行ったことはありません。 最近母と、その26年前の新婚旅行で行ったギリシアで船に乗って島をめぐったことの話をしたのをきっかけに(ミニクルーズというやつです)、あれ…

五十鈴川をさかのぼる(4)

「五十鈴川をさかのぼる(3)」の続きです。 上流に向かって右側(珍しく右側です)に見える小山のてっぺんには内宮摂社の宇治山田神社が鎮座されています。なぜか「うじやまだ」ではなく「うじようだ」神社と読みます。 宇治山田神社 この日(3月29日)に…

五十鈴川をさかのぼる(3)

「五十鈴川をさかのぼる(2)」のつづきです。 鏡宮神社からさらに進みます。 伊勢自動車道の下をくぐります。 このあたりから左を見ると、遠くに神宮神田が見えました。 上流に向かって左側 (川沿いの伊勢神宮関係の神社や施設は、なぜか必ず左側にありま…

五十鈴川をさかのぼる(2)

「五十鈴川をさかのぼる(1)」のつづきです。 道路を渡ったところに古い橋脚が残っています。昔、伊勢の中心部から二見に行く市電があったそうで、その市電の橋の跡のようです。 次に見えるのは、JRの参宮線の橋です。これは単線です。 このあたり、上流…

五十鈴川をさかのぼる(1)

昔、江戸時代の頃は、船で伊勢神宮にお参りする船参宮(ふなさんぐう)というものがあったそうです。それで、ちょっとその気分を少しなりとも味わってみようと思って、五十鈴川が海に注ぐ河口にやってきました。 何もありません。海です。 もう少しさかのぼ…